獣医師になるには
こんにちは、獣医師のハチワレです。
今回は、「獣医師になるには」です。
獣医師の仕事とは→準備中
獣医師に必要なこと→準備中
獣医師は国家資格です。高校を卒業後、獣医学の学べる学部や学科で6年間在籍し卒業するだけでなく、獣医師国家試験を合格する必要があります。
率直な感想として、獣医師になるには思っていたよりお金と時間がかかりました。
獣医系の大学は全国に国立私立合わせて16校と他の分野に比べて少ないため、自宅から近いところにあるとは限りません。国立に入学できても学費と下宿代がかかったりと費用面で覚悟が必要になると思います。
ちなみに私立だと年間の学費だけでも200万超えです。6年で約1300万。それに下宿代となると気が遠くなります…。
その他教材費(本、実習用の道具、ツナギや長靴、パソコンなどなど)もかかります。
私の場合は親からの援助も勿論ありましたが、奨学金を6年間借り、アルバイトもしていました。
しかし、大学4年生からは研究室に所属して忙しくなりアルバイトはほぼできなくなりました。
奨学金はあくまで学費のローン、つまり借金です。一般的な動物病院の勤務獣医師は世間の方が思っているほど給料が高くないので、返済が重くのしかかってきます。
やり甲斐があり、国家資格で就職先も動物病院だけではなく様々な分野にあるため困ることはありません。ただ、高給取りを夢見てなりたい人は辞めた方がいいです…。
前述のように獣医系の学部は6年制と時間がかかります。
浪人や大学を入り直して入学になると、社会人になる頃には20代後半ということも。
ちなみに一例ですが、私が大学に通っていた頃は…
1年生
一般教養と基本的な獣医専門科目(解剖学、生理学などの座学中心。
2年生
基本的な獣医専門科目(病理学、微生物、薬理など)が更に増え、加えて実習が始まります。
3年生
病気の診断、治療などの臨床的な科目(内科、外科など)や伝染病などの科目が加わってきます。
4年生
臨床的な科目が増え、その実習も行います。さして、研究室に所属します。(学校によっては3年生からケースもあるようです。)
5年生
臨床系の座学と実習メインでした。
授業以外の時間は所属研究室で過ごしている時間が多かったです。
6年生
臨床の研修や卒業論文がメインです。
そして、国家試験の勉強。
各大学を調べるとカリキュラムが載っていて、どのような勉強をするのか詳しく知ることができますが、おおまかな流れはこのような感じです。
国家試験ですが現役での合格率が毎年約80%で、学校できちんと勉強していれば合格する可能性が高いです。ただ、現役で合格できないと合格率がもの凄く下がります。
おそらく国試浪人するとモチベーションを維持したり勉強をする環境をつくるのが難しくなるからだと思います。
試験の内容は想像しやすいところは、
・解剖学、生理学、組織学、など
(簡単に言うと体の仕組みや構造とか)
・内科、外科、病理学、画像診断、薬学など
(簡単にいうと病気、診断、治療に関するもの)
(簡単にいうと感染症などの病気に関すること)
それ以外にも獣医師法という法律や魚病学なども出てきます。
これに合格することで、獣医師免許を取得し獣医師になることができます。
どの資格もそうですが、あくまでこれはスタートライン。
大事なのは獣医師になった後です。
勉強し続けて技術を磨き続けることが何よりも重要なことだと痛感しています。
いかがでしたでしょうか。少しでも参考になれば幸いです。
以上、「獣医師になるには」でした!